大きなプライド
午後の見まもりパトロール中に、帰宅途中の男子児童に出会いました。
何気なく「1年生?」と声をかけたとたん、少年は口をとがらせて「俺は2年やのに、チビやからみんな1年生て言うねん!」と精一杯の抗議を言いながら袖をまくりあげ、「俺のここめっちゃ固いねん!1年生みたいにやわらかくないねん!」とありったけの力をこめて力こぶを見せました。私は深い後悔におそわれました。少年の力こぶを触りながら「間違えてしまってごめんなさい、ほんとすごく固いね」などと言い訳をしましたが、少年はほとんど聞いていなかったように思います。少年は「飛ぶのもこれくらい飛べるねん!!」と手で高さを示しながら走って行ってしまいました。私の不用意な一言が、小さな体いっぱいに詰め込んだプライドを傷つけてしまい、ほんとうに済まない気持ちと、深く後悔する忘れられない出来事でした。「こどもは皆、それぞれにプライドを抱えて頑張っている」。
こども見まもりの大切な原点を学んだ出来事です。